Hyper-Vを実際に使ってみよう

最終更新日時:2011/06/02 03:52:04
(注意: 本記事で記載している内容は Hyper-V RC1 を利用したもので、実際の製品版とは異なる可能性があります)
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Hyper-V 上でのフェールオーバクラスタの作成 (3)

ノード1、ノード2の作成

フェールオーバークラスタリングの各ノードを作成します。作成手順は、ドメインコントローラとほぼ同様のため変更点となるパラメータを表 xx に記載します。

(表xx : 各ノードのパラメータ)

ドメインコントローラと大きく異なる点としては、参照する DNS サーバがローカルホストではなくドメインコントローラとなることです。
次に、フェールオーバクラスタリングの各ノードが双方に監視するためのネットワークを追加および設定を以下の手順に従い行います。

1. 各ノードの仮想サーバをシャットダウンする
2. 各ノードの仮想マシン接続のメニューバーから「ファイル」-「設定」または Hyper-V マネージャで対象ノードを選択し、右ペインの下部にある「設定」をクリックする
3. 「ハードウェアの追加」を選択し、「ネットワーク アダプタ」を指定したうえで「追加」をクリックする
4. ネットワークで「プライベートNW」を選択する
5. 「OK」をクリックする

以上で、NIC の追加が完了しますので各ノードの起動し、追加した NIC を正しく認識しているかを確認します。認識できていることが確認できたら、以下の手順に従って NIC の設定を行います。

6. IPv4 以外の項目のチェックをはずす
7. IPv4 のプロパティを開き、IP アドレス, サブネットマスクを以下のように設定する
IP アドレス:
Win2008N1 : 192.168.255.41
Win2008N2 : 192.168.255.42
サブネットマスク:
255.255.255.0 (共通)
DNS : 設定しない
8. IPv4 の設定ダイアログにある「詳細設定」クリックする
9. 「WINS」タブを選択し「NetBIOS over TCP/IP を無効にする」を選択し、「OK」をクリックする (図xx参照)

なお、6 および 9 の設定の目的としては不要なプロトコル等を省くことで、監視に対するオーバヘッドを防止するために行います。
最後に、各ノードを Admintech.local のドメインに参加させます。

10. サーバマネージャを起動していない場合は起動する
11. [サーバーの概要]-[コンピュータ情報]の右側にある「システム プロパティ」の変更をクリックする
12. 「コンピュータ名」タブにある「変更」ボタンをクリックする
13. 「ドメイン」を選択し「Admintech.local」を入力し「OK」をクリックする
14. 認証ダイアログが表示されたらユーザ名に「Administrator」を入力し、そのパスワードを指定し「OK」をクリックする
15. サーバを再起動する

以上で、各ノードの最初の構築作業が完了します。


10-14 の設定はコマンドラインで実施する場合は、以下のようになります。

netdom join %COMPUTERNAME% /Domain:Admintech.local /UserD:Administrator /PasswordD:*
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