Hyper-Vを実際に使ってみよう

最終更新日時:2011/06/02 03:52:04
(注意: 本記事で記載している内容は Hyper-V RC1 を利用したもので、実際の製品版とは異なる可能性があります)
 1 2 3 4 5 6 →

Hyper-Vのセットアップ

Hyper-Vを利用するためには役割の追加からセットアップを行います。
リリースされた Windows Server 2008 で提供されているのは Hyper-V のベータ版であるため、Hyper-V の最新版(原稿執筆時点では RC1 が公開)を適用した上で、役割の追加を実施します。
ベータ版でも検証等は可能ですが RC1 の適用により安定性、性能が向上するだけでなく、32ビットクライアント OS である XP Professional SP3 および Vista Business, Enterprise, Ultimate SP1 がサポート対象となります。
また、セットアップ時に Hyper-V 上の仮想マシンが他の機器と通信するためのネットワークインタフェースカード( NIC )を選択するウィザードが 図 xx のようにあり、親パーティションの OS にアクセスするための専用の NIC を子パーティションが利用する NIC とは別に用意することが推奨となっています。専用の NIC がない場合は、子パーティションと NIC を共有する形になるため、親パーティションの OS にアクセスできてしまうと、他の子パーティションの OS にもアクセスしやすくなります。そのため、親パーティションの OS に対して外部からアクセスできないようにするなどの考慮が必要になってきます。

図xx リモートアクセス専用の NIC 推奨

仮想ネットワークに指定した NIC に対して、仮想マシン用の仮想 SW と仮想 SW に接続する親パーティション用の NIC が追加されます。その結果、親パーティションの OS からみると、既存の NIC がなくなり新規 NIC が追加された形になります。RC1 では、既存の NIC の設定が追加された NIC に反映されますが、ベータ、RC0 では新規 NIC に対して IP アドレスを設定する必要があります。以下の図 yy では、既存の Hyper-V LAN として定義していた NIC では IP アドレスなどに関するコンポーネントにはチェックがなく、「Microsoft Virtual Network Switch Protocol」のみにチェックがついています。また、既存の物理デバイスに対する仮想 NIC (図 yy では、Generic Marvell ... - 仮想ネットワーク)が追加されているのがわかります。

図yy Hyper-V の追加による仮想 NIC の追加
図yy Generic Marvell ... - 仮想ネットワーク
INDEX

▲このページのトップへ